石川県知事 谷本 正憲 殿
                                 2004年10月29日
                                 日本共産党石川県委員会
                                      委員長     秋元 邦宏
                                      県議会議員  尾西 洋子

「志賀原子力発電所1号機 残留熱除去系の配管支持構造物の不備」に関する申し入れ

 北陸電力は28日、志賀原子力発電所1号機の定期検査において、原子炉の崩壊熱を逃がす残留熱除去系配管の点検を行った際、地震等が発生した場合に配管の破損を防ぐ配管支持構造物の耐震補強金具を付け忘れていたことが分かったと発表しました。しかも、この不備は建設工事の際につけわすれた可能性が大きく、使用前検査でも、その後の定期点検でも気づかず、約13年間も見落とし放置されていたことになります。
 新潟県中越地震発生以来、被害状況はマスコミ等で生々しく伝えられており、県民の多くは被災者の厳しい避難生活に心を痛めています。現地住民の健康を気遣い、救援活動に参加するボランティアや、救援物資への協力運動が県内各地で取り組まれていますが、新潟県中越地震により志賀原発1号機事故を誘発しなかったことは不幸中の幸いです。
 今回の報告をうけた石川県は「管理上の問題がある」と、11月にも立ち入り調査をするとのことです。ところが、立ち入り調査にあたる、県の姿勢は不明確です。志賀原発の近隣には高浜断層、眉丈山断層など多くの活断層が分布しています。わが党は繰り返し指摘してきた志賀原発1号機の安全総点検を求めることもなく、「結果として、当該部品が付いていなくても、配管の安全性に問題がなかったことが確認されている」「当該支持構造物と同じ構造のもの、若しくは類似の構造のもの2,717個所については点検を行い、問題がなかった」と北陸電力側の発表を、事実上追認しているにすぎません。
 県は、県民の生命と安全、財産を守るため、直ちに北陸電力の管理責任の明確化を求め、行政指導を強化することを要望します。

                             記

1、今回の耐震補強金具取り付け忘れの不備原因を徹底的に究明し、今回の定期点検項目と作業マニュアルを全面的に見直すこと。

2、関西電力美浜原発事故の教訓をもとに早急に志賀原発1号機の安全総点検を行い、今度の新潟県中越地震なみの都市直下型地震への安全性について検証すること。

3、新潟県中越地震は震度6強弱を繰り返しているが、このような震度6以上の直下型地震に備えた原発防災対策と被災地住民への安全対策を全面的に見直すこと。


                                                以 上

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